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70代女性

・化学及血清療法研究所/SL02A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
70歳代の女性。肝癌(病期Ⅳb)、肝硬変(C 型肝炎、Child 分類B)により入院中の患者。
12 月3 日に新型インフルエンザワクチンを接種。12 月4 日の午後より38℃台後半の発熱が認められ、解熱剤を投与。12 月5 日午前中に39.6℃の発熱があり、再度、解熱剤を投与。回診の際には普段と変わりなく昼食、夕食とも半分近く摂取し、普段とあまり変わらない様子であった。12 月6 日午前6 時に70/42mmHg と血圧が低下し、傾眠出現。同日午前7 時の血液検査にて著明な肝機能・腎機能障害を認め、急性多臓器不全と判断し、臓器保護を目的とした集中的な全身管理術を実施。同日午後5 時の回診時には意識清明であり、日常会話も可能であった。同日午後7 時に嘔吐し、血圧が160 台に上昇。この後、心肺停止状態になり、蘇生術を施行したが、午後9 時8 分に死亡。
12 月6 日午前7 時採血時の血液検査では敗血症マーカーであるプロカルシトニンが強陽性であった。発熱、血圧低下、DIC 状態であったことから、死因は敗血症性ショック疑いと見られる。なお、家族の希望により、検死、剖検等は行われていない。

(2) 接種されたワクチンについて
化血研 SL02A

(3) 接種時までの治療等の状況
肝癌(病期 Ⅳb)、肝硬変(C 型肝炎、Child 分類 B)であり、腹水、黄疸、左上腕骨転移が認められ、予後半年~1 年と見られていた。肝癌に対し肝動脈塞栓術を施行する予定であったが、全身状態が悪かったため、その3 週間後の11 月20 日に抗がん剤を散布するにとどまった。術後の経過は良好であった。

2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、敗血症マーカーであるプロカルシトニンが強陽性であったことから敗血症によると考えられるが、ワクチン接種との因果関係を評価不能としている。

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1218-01.pdf
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