50代男性

・化学及血清療法研究所/SL02A（接種ワクチンメーカー/ロット番号）

1.報告内容
(1) 経緯
平成21年11月20日午後2時50分頃、新型インフルエンザワクチン接種後の副反応報告書において、死亡事例の報告があった。

(2) 事例
50歳代の男性。糖尿病、高血圧、甲状腺機能亢進症を基礎疾患とする患者。
11月18日午後4時頃新型インフルエンザワクチンを接種。接種後に副反応と考えられる局所・全身症状は認められなかった。11月20日午前1時頃に異常な呼吸音で発見され、数分後に心肺停止状態となり、蘇生処置を試みるも反応なく、同日午前1時43分頃死亡された。解剖所見では、両肺うっ血、心臓肥大、左右冠状動脈狭窄著明、ほとんど閉塞の所見を認め、直接死因は急性心不全とされている。

(3) 接種されたワクチンについて
化血研SL02A

(4) 接種時までの治療等の状況
糖尿病、高血圧、甲状腺機能亢進症等で通院治療を受けていた患者。

2.ワクチン接種との因果関係
解剖を行った医師の見解では、明らかな両肺うっ血、心臓肥大、心臓肥大、左右冠状動脈狭窄著明、ほとんど閉塞の所見を認め、死亡とワクチン接種の関連はなしとしている。

3.専門家の意見
○岸田先生：
入院中の患者であり、その情報が無いので評価に限界がある。解剖の結果から冠動脈疾患による急性左心不全が疑われる。主治医のコメントでいいと思います。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/11/dl/s1121-3g02.pdf