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80代男性
・化学及血清療法研究所/SL01A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)
1.報告内容
(1) 経緯
平成21年11月19日午後18時10分頃、新型インフルエンザワクチン接種後の副反応報告書において、死亡事例の報告があった。
(2) 事例
80歳代の男性肺がん患者(肺扁平上皮癌Ⅳ期※)。
11月18日午後3時頃新型インフルエンザワクチンを接種。同日午後11時頃起き上がれずに座り込んでいた。血液の酸素飽和度(SpO2)89-90%であったため、酸素吸入を3L/分から4L/分に増加。会話は可能であった。その後、酸素吸入を継続し、血液の酸素飽和度(SpO2)90-94%程度に維持されるも、11月19日午前5時45分、心電図等に乱れがみられ、同日午前6時10分頃、心拍数が40~50に急激に低下。心・呼吸停止に至り、同日午前9時10分に死亡が確認された。なお、患者の血液の酸素飽和度(SpO2)はワクチン接種前後を通じてこのような状態であったとのこと。
※Ⅳ期:原発巣である肺の他に、脳、肝臓、骨、副腎などの他臓器に転移をおこしている状態。
(3) 接種されたワクチンについて
化血研 SL01A
(4) 接種時までの治療等の状況
肺がん治療のため、10月から入院治療中であった。
2.ワクチン接種との因果関係
報告医は、肺がんが上腕骨及び多発肺内転移を起こしている患者であり、もともとの肺がんにより死亡したものと考えられ、ワクチン接種との関連はないとしている。
3.専門家の意見
○稲松先生:
症状、検査の記載少なく、推定は難しいが、何らかの心血系のアクシデントが疑われる。ワクチン接種とは因果関係なさそうである。
○岸田先生:
夜間の喘鳴、吸引は以前からあった症状・徴候であったかどうか。主治医の評価では肺がんによるとの判断であり、主治医のコメントが重要。
○埜中先生:
肺がんⅣ期とかなり進行しており、呼吸不全とワクチンの関係は明らかでない。GBSやADAMの可能性はない。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/11/dl/s1121-3g02.pdf