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2008年04月25日 08:00
財団法人科学及血清療法研究所(化血研)は4月24日、新型インフルエンザの事前接種型ワクチン(プレパンデミックワクチン)について、その製造販売の承認申請を4月22日に行ったと発表した。同様の申請はすでに北里研究所、デンカ生研、阪大微生物病研究会が行っており、今件で4社目となる。
ウイルス性の病気に対するワクチンは、その仕組み上そのウイルスが発生してからでないと生成はできない。発現と大流行(パンデミック)が懸念されている新型インフルエンザは、鳥インフルエンザH5N1型などが「人から人へ感染する」タイプに変化・進化して出来るものと推測されている。新型インフルエンザが発生してからワクチンを作るのでは遅いとし、変化する元となったウイルスからワクチンを作ることで、効果を期待するもの。
今回申請を行った化血研のプレパンデミックワクチンは、ベトナムで発生したH5N1型のインフルエンザウィルスを元に生成したもの。すでに接種実験を行い、70~86%の中和(ウイルスへの対抗効果)が見られ、注射部位が赤くはれたり熱を感じる程度で大きな副作用は見られないとし、新型インフルエンザに対する実用性は高いと期待されている。
【新型インフルエンザ用プレパンデミックワクチンを6000人に事前接種へ】でお伝えしたように政府側ではプレパンデミックワクチンの在庫量を増やすと共に、多種多様の元ウイルスに対応できるよう、体制を強化する方針を打ち出している。これに伴い医薬関係各社の開発スピードも上昇しており、関連ニュースが相次いでいる。さらなる状況の進展によって、体制が強化されることを期待したい。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/04/post_3394.html