毎日新聞　2009年12月11日　地方版

　「緑茶うがいで新型インフルエンザ予防を」と若手製茶農家１７人でつくる県茶業青年会が、消費拡大も兼ねてＰＲ、１１日午後４時半、別府駅前で県産緑茶のパックを市民に無料配布する。茶に含まれるカテキンがウイルスを取り囲み、のどの粘膜に付着させにくくするという。
　カテキンは軸や硬くなった葉に多い。静岡県立大が０４年度冬、特養ホームの高齢者１２４人に臨床試験したところ、「カテキン水」で１日３回うがいをした７６人のインフルエンザ感染は１人だけ。水うがいの４８人は５人が感染したという。

　本県では杵築市などの小学校で「緑茶うがい」が導入されるが、休校状況を見る限り、劇的な効果は出ていない。県健康対策課の藤内修二課長は「『うがいは必ず茶で』と徹底すれば効果はあろう」と指摘する。
　同会の田中拓次事務局長は「県内のお茶の自給率が今の４割からアップすれば」と期待する。軸などが多い茶の市販価格は１キロ５００円程度。５～１０グラムを１リットルの水で煮出して使う。【梅山崇】
http://mainichi.jp/area/oita/news/20091211ddlk44040607000c.html