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更新:2009/12/11 20:26 キャリアブレイン
大阪府は12月11日、新型インフルエンザに感染しても2割は無症状だったとする血清疫学研究の結果を発表した。新型インフルエンザでもこうした「不顕性感染」があることが、データに基づいて確認されたのは初めてという。
大阪府によると、研究は府立公衆衛生研究所が国立感染症研究所の協力を得て実施。5月に新型インフルエンザが集団発生した関西大倉中学・高等学校の生徒、教職員など計647人から8月下旬に採血し、中和抗体価の測定とアンケート調査を行った。
その結果、中和抗体価160倍以上が102人、10倍以上160倍未満が211人、10倍未満が334人だった。採血日までにPCR検査で確定診断された21人では、85.7%に当たる18人が160倍以上だった。このことから研究班は、「160倍以上の中和抗体価を有する人は、新型インフルエンザウイルスに感染した可能性が非常に高い」と指摘している。
一方、中和抗体価が160倍以上で、5-8月の症状の有無が確認できた98人のうち、18人(18%)は無症状だった。18人のうち17人が高校生、1人が教職員で、中和抗体価が最も高い人は1280倍以上だった。この18人について研究班では、感染しても症状が出ない不顕性感染の可能性が高いと結論付けている。
また、採血日以降にインフルエンザを発症した108人のうち、中和抗体価が160倍以上の人が3人いた。研究班では「中和抗体価が160倍以上でも、新型インフルエンザウイルスに感染し、発症する可能性がある」としている。
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/25576.html