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70代男性

・化血研SL04B(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
70歳代の男性。慢性腎不全(血液透析中)、脳梗塞後遺症(右片麻痺)、経管栄養を行っている患者。
12月3日新型インフルエンザワクチンを接種。12月9日発熱、チアノーゼが出現。胸部レントゲン検査、喀痰からのMRSA、緑膿菌検出により細菌性肺炎と診断された。抗菌剤、酸素吸入による治療を開始したが、改善することなく12月14日に死亡。

(2) 接種されたワクチンについて
化血研 SL04B

(3) 接種時までの治療等の状況
入院にて慢性腎不全の治療中であった。ワクチン接種前後は特に異常は認められなかった。

2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、免疫力低下状態であることから、何らかの原因で感染した細菌性肺炎による死亡と考えており、ワクチン接種との因果関係を関連なしとしている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1228-01.pdf

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50代男性

・微研会HP04A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
50歳代の男性。糖尿病、高血圧症に対して内服治療中の患者。
10月16日、季節性インフルエンザワクチン接種。12月9日、新型インフルエンザワクチンを接種。いずれのワクチン接種時も全身状態は良好、接種後も著変なく帰宅。12月14日午後1時、意識消失。救急隊到着時、心室細動あり。搬送先にて死亡が確認され、心筋梗塞などによる心臓突然死と診断。

(2) 接種されたワクチンについて
微研会 HP04A

(3) 接種時までの治療等の状況
糖尿病、高血圧症に対して内服治療中であり、糖尿病はコントロール良好であったが、高血圧のコントロールは不良。狭心症などの虚血性心疾患の既往なし。小児喘息の既往あり。

2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、死因との因果関係は関係なしとしている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1228-01.pdf

80代男性

・化血研SL02B(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
80歳代の男性。慢性腎不全にて血液透析、肝細胞癌、認知症の基礎疾患を有する患者。
12 月1 日、新型インフルエンザワクチン接種。同日、継続投与していたハロペリドールを2 倍に増量した。12 月3 日、抗精神病薬の増量によるものと考えられるけいれんが発現(ジスキネジアの可能性もあり)。ジアゼパム5mg を投与し、けいれんは消失した。その後、同日午後4 時頃から呼吸微弱となり、死亡。慢性腎不全の終末期における死亡とされ、検死・剖検等は行われていない。

(2) 接種されたワクチンについて
化血研 SLO2B

(3) 接種時までの治療等の状況
慢性腎不全にて血液透析中、肝細胞癌については経過観察、認知症があり、ハロペリドールを投与していた。患者はすでにベッド上の生活となっていたが、食事は経口摂取できていた。

2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、抗精神病薬との関連が強いとし、ワクチン接種との因果関係は無しとしている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1218-01.pdf

80代男性

・微研会HP03C(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

接種翌日発熱、接種2日後解熱、落ち着いたが、6 日後急に呼吸不全、間質性肺炎による死亡
評価不能
調査中
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1218-01.pdf

60代女性

・微研会 HP03A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
60歳代の女性。大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症による慢性心不全の患者。
11月18日、季節性インフルエンザワクチンを接種したが、特に異常はなかった。12月9日、新型インフルエンザワクチンを接種。12月13日午後7時、会話中に突然呼吸困難、チアノーゼが出現。症状が出現するまで、いつもと変わりなく元気であった。同日午後7時45分、救急搬送され、心肺停止状態。心肺蘇生をしたが回復せず、同日午後8時17分、臨床経過より慢性心不全の急性増悪による死亡と診断。

(2) 接種されたワクチンについて
微研会 HP03A

(3) 接種時までの治療等の状況
大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症による慢性心不全(NYHAⅡ度)にて内服治療中であった。

2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、ワクチン接種から4日経過して症状が出現しており、それまで全く変わりがなかったことから、基礎疾患の急性増悪によるものと考えられるが、完全に否定できないため、ワクチン接種との因果関係を評価不能としている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1228-01.pdf

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