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60代男性

・化血研SL03A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
60歳代の男性。1型糖尿病、狭心症、心房中隔欠損、慢性腎不全、肺気腫、間質性肺炎(特発性肺線維症)の基礎疾患を有する患者。
11月18日、新型インフルエンザワクチン接種。11月22日頃より、感冒症状、微熱、呼吸苦、食欲不振が出現。11月25日近医受診すると酸素飽和度低く、16時45分救急車にて当院へ搬送された。レントゲン、CTによる画像所見、理学検査により間質性肺炎(特発性肺線維症)の急性増悪と診断し、ステロイド治療開始。経過中ステロイドパルス療法も施行するが、効果無く、次第に増悪。12月14日10時20分、呼吸困難増悪のため、塩酸モルヒネにて鎮静開始するも、12月15日、死亡。

(2) 接種されたワクチンについて
化血研 SL03A

(3) 接種時までの治療等の状況
間質性肺炎(特発性肺線維症)罹患から約10年経過観察されており、症状は安定していた。

2.ワクチン接種との因果関係
主治医は、直前の感冒に伴う感染が引き金となり間質性肺炎の急性増悪を起こしたと考えており、ワクチン接種との因果関係を関連無しとしている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1228-01.pdf

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80代男性

・化血研SL04A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

接種3 日後発熱、接種12 日後両測上肺野に肺炎、20 日後肺炎が進展し、死亡。
評価不能
調査中
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1218-01.pdf

70代女性

・化血研SL02A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
70歳代の女性。進行乳癌による癌性悪液質にて入院治療中の患者。
11月12日午前10時、新型インフルエンザワクチン接種。11月18日、意識障害出現。11月21日、項部硬直もみられ髄膜炎と診断。臨床経過より癌性髄膜炎と思われた。11月29日、癌腫にて死亡。なお、検死、剖検等は行われていない。

(2) 接種されたワクチンについて
化血研 SL02A

(3) 接種時までの治療等の状況
初診は1月。術前化学療法後、StageⅢcで手術したものの、転移リンパ節が血管に浸潤しており、完全切除できなかった。悪性度が高く、化学療法を行うも骨転移を来たすなど進行も早かった。癌性悪液質等による経口摂取不良にて、11月上旬、再入院となり対症療法を実施。

2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、臨床経過からワクチン接種による副反応の可能性は極めて低いと考えるが、ワクチン接種との因果関係を評価不能としている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1228-01.pdf

80代男性

・化血研SL06A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
80歳代の男性。基礎疾患として高血圧、慢性呼吸不全のある患者。
12 月2 日、新型インフルエンザワクチン接種。12 月3 日未明、自宅にて転倒し体動困難。明け方、体動困難で呼吸状態悪化しているのを妻が発見し、救急搬送。右大腿骨頸部骨折を認めた。細菌性と思われる肺炎を併発していたが、白血球が増加していたものの、CRP 上昇は認められていなかったため、比較的早期であったと考えられた。喀痰培養・インフルエンザ等の検査は行っていない。抗生剤の投与にてレントゲン上問題にならないくらいに軽快したが、慢性呼吸不全は悪化し、CO2 ナルコーシスとなった。12 月8 日に死亡された。

(2) 接種されたワクチンについて
化血研 SL06A

(3) 接種時までの治療等の状況
基礎疾患として高血圧、慢性呼吸不全があり、降圧剤、去痰剤、ロイコトリエン拮抗剤、抗コリン吸入剤等を使用していた。呼吸状態はあまりよくなく、外来通院は可能であったが、今年に入ってすでに4 回慢性閉塞性肺疾患の急性増悪で入院していた。

2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、患者の基礎疾患の状態から、ワクチン接種との因果関係を関連無しとしている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1218-01.pdf

80代女性

・微研会HP04C(接種ワクチンメーカー/ロット番号)

1.報告内容
(1) 事例
80歳代の女性。心房細動、大動脈弁狭窄症、慢性うっ血性心不全のある患者。
12月14日午前10時20分、新型インフルエンザワクチン接種。特に副反応症状なし。12月15日午前に整骨院にて鍼を受け、普段と変わらない様子であった。同日午後4時30分頃、暖かい部屋に座っていたところから寒い部屋に移動した。その約20分後に家族が物音に気づき様子を見に行ったところ、心肺停止状態で倒れていた。直ちに主治医が往診して心肺蘇生を行うが反応せず、午後5時20分、死亡を確認。基礎疾患や同日の経過から急性心筋梗塞による死亡と考えている。

(2) 接種されたワクチンについて
微研会 HPO4C

(3) 接種時までの治療等の状況
慢性うっ血性心不全で治療中であった。10年前に急性心筋梗塞の既往あり。

2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医・接種医)は、現症から鑑みて急性心筋梗塞の発症と判断したが、時間的経過からワクチン接種との因果関係を完全に否定することは難しく、評価不能としている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1228-01.pdf

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