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90代女性
・デンカ生研 S2-B(接種ワクチンメーカー/ロット番号)
1.報告内容
(1) 事例
90歳代の女性。慢性閉塞性肺疾患を基礎疾患とし、寝たきり、在宅酸素療法(O2 1.25L/分)施行中で、慢性心不全が疑われる患者。以前から、入院など望まず、自然死希望あり。
11月27日午後1時45分、新型インフルエンザワクチン接種。接種28時間後に心不全悪化による肺うっ血によると思われる呼吸不全出現(SpO2 通常90%程度に維持されていたが、70%台まで低下)。本人の呼吸苦は軽度で、体温、血圧は正常であったため、(O2 1.5L/分(マスク))として経過観察。その後、呼吸状態に改善はみられず、軽~中等度の呼吸苦が継続。SpO2は70~80%台で経過。12月4日、WBC 3,630、CRP 0.1の他、著変みられなかったが、12月7日肺X線所見において、心不全、胸水の所見が見られ、飲水、摂食がほとんど不可能となる。12月10日に衰弱により死亡。
(2) 接種されたワクチンについて
デンカ生研 S2-B
(3) 接種時までの治療等の状況
慢性閉塞性肺疾患を基礎疾患とし、寝たきり、在宅酸素(O2 1.25L/分)施行中。テラゾシン塩酸塩を服用していた。
2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、接種28時間後に見られた呼吸苦の原因と考えられる心不全増悪については、ワクチン接種の関連有りと考えるとしているが、死亡については、患者の状態や治療処置内容による影響も大きいと考えられ、関連は評価不能とのこと。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1228-01.pdf