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90代女性
・微研会HP04A(接種ワクチンメーカー/ロット番号)
1.報告内容
(1) 事例
90歳代の女性。慢性心不全、大動脈弁狭窄症、慢性腎臓病、高血圧、糖尿病の基礎疾患があり、指定介護老人福祉施設に入所中の患者。
11 月6 日、季節性インフルエンザワクチンを接種。12 月4 日、定期訪問診療において、新型インフルエンザワクチンを接種。その後は著変なく過ごしていた。12 月8 日いつもどおり夕食を食べた後、横になった。同日19 時頃に施設職員が見回った際に心肺停止状態であるのを発見し、近医が駆けつけ心臓マッサージ、気管内挿管をして救急搬送。心拍は再開したが、多量の下血を認め、消化管出血による出血性ショックにて心肺停止になったと考えられる。同日23 時に死亡。検死は行われていない。
(2) 接種されたワクチンについて
微研会 HP04A
(3) 接種時までの治療等の状況
基礎疾患の罹患歴はかなり長く、フロセミド、バルサルタン、エホニジピン塩酸塩、酸化マグネシウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、ラベプラゾールナトリウム、チアプリド塩酸塩を内服中。治療により状態は安定していた。糖尿病についても経口糖尿病薬によりHbA1c 5.7~5.8 にコントロールされていたが、ワクチン接種1ヵ月くらい前から元気がなく食欲が落ちており、2kg の体重減少が認められたため、ワクチン接種日に経口糖尿病薬を中止した。
2.ワクチン接種との因果関係
報告医(主治医)は、ワクチン接種との因果関係はあまりないと考えられるが、接種後、間もない発現のため、因果関係を評価不能としている。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1218-01.pdf