鹿児島県60代女性　タミフル投与

▼新型インフル 鹿児島・兵庫で死者 [09/08/29]
　厚生労働省などは２９日、新型インフルエンザに感染した鹿児島県と兵庫県の女性計２人が同日未明に死亡したと発表した。新型インフルエンザに感染した死亡者は疑い例も含め、国内で７人となった。
　鹿児島県によると、死亡したのは同県枕崎市の６０歳代の女性。２７日に発熱やのどの痛みなどを訴え、２８日に同市の病院を受診した。簡易検査では陰性だったが、呼吸困難などの症状が出たため入院し、遺伝子検査で新型インフルエンザの感染が確認された。治療薬タミフルを処方されたが、２９日午前０時４０分に急性呼吸器不全で死亡した。感染経路は不明。
　女性は数年前に消化器がんの摘出手術を受けたが、今年になって肺への転移が見つかり、経過観察中だった。同県健康増進課は「持病のある高齢者は症状が重くなる恐れがあり、特に注意してほしい」と呼びかけている。
　兵庫県姫路市によると、同県の死亡者はたつの市の女性（３８）。てんかんの既往歴があったといい、死因を調べている。２７日から発熱などの症状が出たため、タミフルを処方され、自宅で静養していたが、２９日未明に容体が急変。姫路市内の病院で死亡が確認され、その後の遺伝子検査で、新型インフルエンザに感染していたことが分かった。女性が通っていた福祉施設では２４日頃から、通所者ら計約２０人がインフルエンザ症状を訴えていたという。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090830-OYS1T00232.htm