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死亡例において、ウイルスは呼吸気道全体に渡ってダメージを与えており、1918年と1957年のインフルエンザパンデミックに似ていると、国立衛生研究所とニューヨーク市の医療審査官は報告している。
科学者たちは、5月15日から7月9日までに死亡した34人の検死報告、入院記録、臨床データの調査を実施した。2人を除きニューヨークで発生したものである。
気道全体の組織の顕微鏡検査により、ウイルスは主に、上気道(気管と気管支)に障害を引き起こしていることが分かったが、肺の深部の組織まで含め、下気道も同様に障害が起きていることがわかった。また細菌の二次感染が犠牲者の半数以上で見られた。
NIHのAnthony S. Fauci博士によれば「2009年H1N1の死亡例では、肺の損傷がパンデミックの初期段階から生じていたように思われる」という。
34の死亡例の62%は25歳から49歳までで、2人の幼児も含まれていた。91%に喘息、心臓病、呼吸器系の基礎疾患があり、大人の72%は極端な肥満だった。
全てのケースで、気道の上部領域(気管と気管支)が炎症を起こし、幾つかのケースではひどく損傷していた。18のケースで、気管支のより細い分岐、すなわち細気管支の奥底まで損傷が生じていた。
25のケースでは、小さな球状の気嚢、すなわち肺胞の損傷も見られた。NIHのTaubenberger博士によれば「気道組織の病理学上のパターンは、1918年と1957年の流行時の犠牲者の検死結果に類似している。」という。
細菌性肺炎が陽性だったもの18人(55%)は、その全てがH1N1の感染の進行していく過程で細菌感染したわけではなく、幾人かは医療現場以外で細菌感染していた。市中細菌感染が現在のパンデミックで、ある役割を演じている可能性が浮上してくる。
著者は「広く抗生物質が使用されている時代においても、細菌性肺炎は、重症あるいは死亡の重要な要因であり続けている」と述べている。

元記事- - - - - - - - - - -
http://www3.niaid.nih.gov/news/newsreleases/2009/FluAutopsy.htm
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