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新型インフルエンザの「震源地」となったメキシコの4月末までの患者数は2万3000人、致死率は0.4%と推定されると、英ロンドン大を中心とする世界保健機関(WHO)の研究チームが12日、米科学誌サイエンス電子版に発表した。
1918~19年に世界的に大流行したスペイン風邪(新型と同じH1N1型、死者約4000万人)は致死率が2%程度と推定され、これを大幅に下回るが、57~58年のアジア風邪(H2N2型、死者約200万人)の致死率0.5%程度に匹敵する。感染力は季節性のインフルエンザよりかなり強いという。
研究チームは、まだ不確定要素が多いとして、各国当局が正確な情報収集に努めるとともに、これから秋冬の流行期を迎える南半球の状況を監視する必要性を指摘している。
メキシコでは4月末までの死者(感染疑い例含む)が101人と発表されたが、高齢者を中心に感染者が十分把握されていない可能性が高い。研究チームはこのため、メキシコへ航空機で旅行した人数とこのうちの感染者数などに基づき、旅行者とメキシコ人の感染リスクが同じと仮定して計算した。
一方、メキシコ湾に面したベラクルス州の村、ラグロリアでは、感染者が616人と非常に多かったことから、詳しく調査した。人から人へ感染するのにかかる時間から検討すると、2月15日ごろに最初の感染者が出現し、1人の感染者からうつる人数は1.4~1.6人と推定された。
http://www.jiji.com/jc/v2?id=20090501newtype-influ_13
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