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2009.10.29 22:25

 新型インフルエンザワクチンの接種回数について、厚生労働省の方針が二転三転し、混乱が生じたことをめぐり、前厚労副大臣の大村秀章衆院議員(自民)は29日、臨時国会の衆院厚労委員会で接種回数の方針決定の経緯について、集中審議を求める方針を明らかにした。接種回数をめぐっては、厚労省が示した方針を、足立信也厚労政務官(医療担当)が“政治主導”で覆した経緯があり、官僚から不満の声が挙がっていた。

 厚労省は当初、ワクチンの接種回数を2回とする方針だったが、今月16日の専門家会議で突然、1回接種の方針で合意した。ところが、足立政務官は19日、急遽、別の専門家3人を加えた会議を開催。「原則2回接種」に戻した。

 大村議員は29日の「自民党新型インフルエンザ対策プロジェクトチーム」の席上、厚労省の担当者に「19日の議論は足立政務官が結論ありきで進めたのではないか」と詰め寄った。会議の開催が当日決まったことや、新たに加わった3人の専門家が、1回接種の方針に疑問を呈したためだ。

 大村議員は「(19日の)会議のメンバーの人選など、決定過程があまりに不透明。大事な問題が個人の恣意的な考えでねじ曲げられてはたまらない」と主張。一部の厚労省幹部らも「日本を代表する専門家が出した結論を覆す材料はなかったはずだ」と疑問を呈している。

 足立政務官は「16日の会議前に役人から『1回接種の結論になりそう』と急に言われた。データが不十分なので、『すぐに結論は出さないように』と伝えたが、そのままマスコミに流れていた」と反論。19日の会議についても「恣意的にねじ曲げた事実はない」としている。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/091029/bdy0910292228003-n1.htm

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