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 13日に行われた新型インフルエンザワクチンの安全性を議論する検討会に、ワクチンの製造者別、ロット別に副反応の数・割合を出した資料が提出された。委員からは、差がないと判断してよいのだよねと助け舟を出す質問があったが、事務局の回答は奥歯にものが挟まったような歯切れの悪いものだった。(川口恭)

 この資料について事務局から特段の説明がなかったため、飯沼雅朗・日本医師会常任理事から「ロットの若いものに随分と重篤例が多いようだ。この頃は医療従事者にしか打ってないと思うのだが、現場の方々が特に注意深く見ていたというようなことで、ロット別に副作用の出方はあるのか。それから後の方になると落ち着いてきているけれど、これから出てくるのは、このように落ち着いてくると考えてよいのか」と質問した。差が出たのは報告者のバイアスだよねと言外に言っており、おそらく事務局へのアシストのつもりもあったのだろう。

 しかし、事務局からすると、どうやら誰も何も触れずに済むのがありがたかったらしい。
「重篤例は出荷日の早いロットの方が報告率の高い傾向はあるが、11月後半に出荷している分は接種までとその報告が上がってくるまでのタイムラグがあって、これから出てくるかもしれないので、まだ数字が十分に熟していない可能性がある。早い時のものについては。先生ご指摘のように医療関係者に打っている影響もあるだろう。死亡の部分も数字から類推すると、基礎疾患のある高齢者に打たれた時期のものが高めに出ている。ロットごとにスペシフィックなものがあるか分からない」と、まことに歯切れの悪いものだった。

 ちなみに出された資料のうち「数字の熟していない」11月後半出荷分を除いた各社の数字は以下のようになる。

 

【転載元】
ロット差ありやなしや 新型インフルワクチンの危険性 |ニュース|ロハス・メディカル
http://lohasmedical.jp/news/2009/12/13184552.php
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